hanare(HAGISO)
築70年の木造アパートを再生した拠点から始まり、まちそのものを一つの宿に見立てるhanareは、銭湯で湯を浴び近所の店で食事をする谷中の暮らし方そのものを宿泊体験に変えた。建築家が10年以上かけて育ててきた、まちごとサードプレイス(third place)になったホテルの物語。
空間の7基準
【場の質】その場で感じる空間
【心の核】心が動く
【広がり】続く・伝わる・世界へ
サードプレイス関連タグ
hanare(ハナレ)は、東京都台東区谷中、築68年の木造アパートを改修した複合文化施設「HAGISO」の2階にレセプションを構える、まちを一つの宿に見立てた分散型ホテル。宿泊棟「丸越荘」の個室、朝食、近隣銭湯の利用券がセットになった体験を提供する一軒として、TPJセレクトに選ばれた。
谷中は、戦災や震災を免れた木造家屋が多く残り、寺町としての静けさと下町の生活感が同居するエリアだ。hanareのコンセプトは、この街の暮らし方そのものを宿泊体験に翻訳することにある。ホテルの中に閉じるのではなく、近所の銭湯で湯を浴び、地元の店で食事をするという、谷中に暮らす人々の日常の動線を、旅行者にも開いている。
母体であるHAGISOは、1階にカフェ「HAGI CAFE」とギャラリー「HAGI ART」を併設する最小文化複合施設として先に生まれ、hanareはその延長線上で、建築家が10年以上かけて育ててきたプロジェクトだ。TPJ7軸評価では「ストーリー継承」を主軸に、「特別感・ギフト体験」「インバウンド適性」の各軸でも高いスコアを獲得している。
チェックインカウンターと客室が分離した「まちやど」という形式は、既存のホテル運営とは異なる思想を持つ。まち全体が宿の廊下であり、ロビーであるという発想は、日本各地に広がりつつある分散型宿泊の先駆けの一つと言える。宿泊客は近隣の商店主や住民と自然に接点を持つことになり、観光地としての谷中ではなく、生活の場としての谷中に触れることになる。
朝食や銭湯利用がパッケージに組み込まれている点も特徴的で、宿泊者が能動的に街へ出ていく設計になっている。谷中という街ごとサードプレイス(third place)になったホテルの物語が、hanareの核にある。
都心からのアクセスも良好でありながら、寺町特有の静けさが保たれているという二面性が、国内外を問わず旅行者を惹きつけている理由の一つだろう。
よくある質問
hanareはどのような場所ですか?
館内にはどのような設備がありますか?
アクセスはどこですか?
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